福島大学「学長だより」第60号

学長メールマガジン
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★学長だより★ 第60号(最終号) 2020.1.31
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 学長就任1年目の2015年1月から、教育研究評議会など正規の会議報告などでは
伝えにくい学長の考えや取り組み、お知らせ事項などを中心に月1回のペースで
皆さんにお届けしてきた「学長だより」は、丸5年間で60号を迎えたことをもって、
最終号とさせていただきます。

 本当は、昨年末12月号で、最終号とする予定でしたが、「学長だより」の執筆
に取りかかる直前でインフルエンザに罹り、そのまま年末休暇に突入してしまい
ました。59号まで、一度も月末を過ぎずに配信してきたのですが、最後の最後で
1ヶ月お休みとなってしまい、残念な思いをしました。

 さて、今回は最終号でもありますので、1月6日に事務局棟4階大会議室で開催
した「仕事始め」での学長年頭挨拶の概要を掲載し、「学長だより」の最終号と
させていただきます。


【学長年頭挨拶(概要版)】

 令和2年 新年、明けましておめでとうございます。

 昨年11月に次期学長候補者に三浦浩喜理事・副学長が決まりした。私の任期も
あと3か月となりましたが、最後までしっかりと職責を果たしたいと思います。

 最初に、昨年の福島大学の特筆すべき取り組み5点についてお話しします。第1に、
「新生福島大学」が好スタートを切れたことです。4月に農学群食農学類第1期生
108名を迎え入れ、4月以降も地元新聞・テレビでたびたび大きく報道されてきました。
学生達は明るく行動力のある活発な新入生という印象が強く、食農学類の教員も
延べ28名が着任され、いずれの研究者も優秀な方ばかりです。このことについては、
これまでの「農学系教育研究組織設置準備室」の尽力が大きく、改めて、御礼申し
上げます。

 第2に、同じく4月に、環境放射能研究所の大学院「環境放射能学専攻(修士課程)」
が開設するとともに、「共同利用・共同研究拠点」としてスタートし、環境放射能
動態研究の国際的・国内的研究拠点として大きく前進しています。

 第3に、既存4学類(夜間主コースを含む学類)もそれぞれ2コース~9コースに
改編し、初年度の入試も志願倍率を伸ばし、好スタートを切ることができました。
新しい食農学類の学生と教員の存在感も大きく、既存学類への相乗効果が生まれて
いると実感しています。さらに、新しい基盤教育もスタートし、その定着を進めて
いく必要も感じています。

 第4に、この3年間取り組んできた創立70年記念事業がほぼ成功裏に成し遂げる
ことができました。昨年は、5月31日の創立記念日に合わせた人文字イベント、
9月11日に震災展示オープン、10月16日に記念式典を、11月2日に福島大学校友会
(ファミリー会)の設立総会を実施し、70周年の「福島大学リノベーション基金」
にも取り組んできました。

 第5に、「ガバナンス改革」については、高等教育の無償化に対応するために
役員会体制を見直しました。具体的には、2020年4月から、学外理事(非常勤)を
2名増やし、教員理事2名、学外理事3名(うち非常勤2名)、理事でない教員副学長
3名となります。

 次に、今年の本学を取り巻く課題についてお話します。この3月11日で東日本
大震災・福島第一原発事故から丸9年となり、10年目の年に入ります。昨年の
大熊町に続き、原発立地の双葉町の一部が避難解除されます。昨年10月の台風
19号の豪雨災害は福島県に甚大な災害をもたらし、ふくしまの課題は尽きない
と感じています。

 この2月には、国立大学改革方針への対応として、文部科学省と各大学との
「徹底対話」が予定されており、夏には第4期中期目標・計画の策定作業がスタート
します。さらに、第3巡目の「認証評価」への準備の年となります

 今年も、学生、教職員一人一人がやりがいを感じる福島大学をめざしていきたい。

 以上が、年頭挨拶の概要であります。丸5年間、「学長だより」をお読みいただ
いた皆さんに、心より御礼を申し上げます。

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