共生システム理工学類設置10周年に寄せて
福島大学では、2004年10月1日に文理融合型の教育を重視する大学を目指し「学群・学類・学系制度」を導入しました。それに伴い、本学初の理工系教育研究組織である「共生システム理工学類」が設置され、2005年4月に第一期生が入学しました。
今年で節目の10年を迎え、さる10月29日(水)に、福島大学共生システム理工学類設置10周年成果発表会・記念式典が福島ビューホテルにて行われました。平日にもかかわらず、学内外を合わせて200人を超える参加者がありました。
成果発表会では、石原正共生システム理工学類長のあいさつの後、人間支援システム専攻・山口克彦教授、産業システム工学専攻・佐藤理夫教授、環境システムマネジメント専攻・柴﨑直明教授が、福島県におけるこれまでの共生システム理工学類の取り組みを発表されました。
記念式典では、中井勝己学長及び石原正共生システム理工学類長の式辞のあと、入戸野修前学長・前学類長のご挨拶があり、地元の国会議員・行政機関の長・地元企業の長といった方々がご祝辞を述べられました。
式典に続いて開催された記念祝賀会では、設置に向けて学内外に強く働きかけてくださった皆様、これまでの運営に携わって下さった皆様が一堂に会し、今までのご苦労やこれからの展望について、笑顔を交えながら懇談されていました。
私はこの記念行事に参加し、ようやく思い至ったことがあります。それは、在学中に直接お世話になっていた先生方や事務職員の皆さまのお骨折りと共に、産業界や行政機関のご尽力により、この学びの場が設けられたということです。そして、文理融合を掲げ新しい学問分野を拓くべく、また有用な人材となるべく、共生システム学類の学生に期待の目が向けられていたということです。
高校生の頃、県内に理工系進学先の選択肢が少ないことを残念に思っていた私は、理工系学類設置に大喜びしたものでした。学生になってからは、機会を最大限利用しようと長い時間を研究室で過ごしていました。今、同窓生として、福島大学共生システム理工学類設置・運営に関わった方々に深く感謝するとともに、今後もより一層大学と同窓生が”共生”していけるよう、同窓会という立場をお借りして、返礼して参りたいと思います。
きびたき会会長
安沢孝太