福島大学「学長だより」第53号

会員の皆さま、きびたき会HPで母校の近況を定期的にお知らせいたします。

学長メールマガジン
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★学長だより★ 第53号 2019.5.30 
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《目次》
[1]令和元年度福島大学重点研究分野「foRプロジェクト」の指定
[2]福島大学創立70周年アニバーサリーイベント(5月29日
[3]食農学類新入生について
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[1]令和元年度福島大学重点研究分野「foRプロジェクト」の指定

 今年度、5年目を迎えました福島大学の「重点研究分野」の推進は、第3期
中期目標・計画期間において、各教員の個人研究を尊重した上で、福島大学
の研究分野における特色・強みを組織的に打ち出していくことにあります。

 今年度は「foR-Aプロジェクト」のみの募集でありましたが、いくつか
の部局から6件の申請があり、4月23日に申請者によるプレゼンと審査委員会
が行われ、下記の通り決まりました。

「foR-Aプロジェクト」
① 共生システム理工学類 長橋 良隆 教授(研究代表者)
 「吾妻山から流下し福島市街地を襲った火山泥流の実態解明と被害
  軽減のための提言」

② 共生システム理工学類 兼子 伸吾 准教授(研究代表者)
 「生殖細胞を対象にした放射線被ばくに伴う遺伝子影響評価法の確立」

③ 共生システム理工学類 大橋 弘範 准教授(研究代表者)
 「福島特化型ガス化発電法の確立と最終処分材料へ変換されたセシウム
  の安全性評価」


[2]福島大学創立70周年アニバーサリーイベント(5月29日

 1949年5月31日に福島大学(当時は学芸学部と経済学部の2学部)が
設置されてから、この5月31日で創立70周年を迎えます。創立70周年の
記念式典は、この秋の10月16日(水)に、食農学類設置記念とあわせて、
福島駅西口のホテル・ザ・セレクトン福島で行う予定です。

 そこで、今回は5月29日(水)にアニバーサリーイベントとして
以下のような催しが開催されました。

① 太田良平氏ブロンズ像の寄贈式
 午前11時に、福島テレビ(FTV)様から、新社屋移転に伴い旧社屋
に設置されていた太田良平氏のブロンズの男性立像「峰」が寄贈され、
附属図書館エントランスで寄贈式が行われました。同エントランスには、
これまで太田良平氏の木彫の女性立像「素足の修道女」(経済信稜
同窓会から寄贈)があり、2つの立像が並列して展示されることに
なりました。白地の壁を背景にした2作品は、美術館を思わせる空
となっており、お立ち寄りいただき美術鑑賞していただけると幸いです。

② 70周年「人文字」作成
 午前中までの雨も上がり、12時半からS棟前広場で福島大学創立「70」
の人文字をつくり、ドローンによる空撮を行いました。事前の参加確認
はしていませんでしたが、学生と教職員が駆けつけていただき、約200名
で無事撮影できました。すでに、大学ホームページにアップされています
ので是非ご覧ください。
https://www.fukushima-u.ac.jp/news/2019/05/007057.html

③ 70周年アニバーサリーお祝い会
 夕方5時30分から、大学生協食堂の「パーティールーム」にて、アニバ
ーサリーお祝い会を開催し、教職員と学生の40数名が参加しました。
私から開宴の挨拶と乾杯の発声をし、この4月に着任された教員と若手
職員も参加していただき親睦を深めました。さらに食農学類の新入生10名
が実習服姿で参加し、学生全員が自己紹介と抱負を語ってくれ、最後に
「めばえちゃんうた」CDプレゼントじゃんけん大会で盛り上がり、楽しい
お祝い会となりました。


[3]食農学類新入生について
 この4月に開設した食農学類の新入生108名は、4月4日の入学式の後、
他学類の学友会役員らがサポーター役を務めてくれ、食農学類全教員も
参加し、いわき市へ出向き、1泊2日の合宿研修会を行いました。

 新入生108名は、福島県内が4割弱、福島県外が6割強で、男女比は半々
で、女子学生の比率が人間発達文化学類に次いで多い学類となっています。
福島県民の悲願であった農学系学部の創設であったこともあり、県内の
メディアから多くの取材があり、入学式、1年生必修科目の農場実習の
スタート時、5月23日に行った新入生全員による実習農場での田植えなど、
テレビ、新聞でたびたび報道していただいています。

 さらに、若い女性に人気のブランド・サマンサタバサとのコラボ企
であるバレンタインデーにプレゼントするかわいい日本酒づくりの
ニュースが、経済経営学類の3年生と一緒に食農学類の女子学生も加わり、
酒米の田植え風景の写真入りで全国版新聞において取り上げられました。

 新入生は、地域実践特修プログラム(ふくしま未来学)の受講や学
団体災害ボランティアセンターへの加入にも非常に意欲的であるという
話も伝わってきています。他の4学類に比べると学生数は半分程度ですが、
新生福島大学の起爆剤となって、他学類の新入生、上級生にも良い刺激
となり、学生同士で切磋琢磨してほしいと思います。

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