去る令和7年3月1日、福島大学L棟にて木村勝彦先生退官記念「年輪年代学の新展開」シンポジウムが開催されました。代表の黒沢高秀先生よりご報告をいただきましたので掲載いたします。
黒沢高秀先生より、シンポジウムと懇親会開催のご報告
木村勝彦先生は2024年3月に定年を迎え、令和6(2024)年度は特任教授を勤めて下さいました。2025年3月で特任教授も退職されるのを記念して、「年輪年代学の新展開」と題したシンポジウムを開催しました。年輪年代学の第一人者として定年後も活躍されていた木村先生らしく、科研費基盤研究(S)「過去1万年の太陽活動」https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H05643、学術変革領域研究(A)「日本列島域における先史人類史の統合生物考古学的研究」https://i-bioarchaeology.org/、文部科学省学際領域展開ハブ形成プログラム「宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成」https://transeha.isee.nagoya-u.ac.jp/との共同開催でした。講演は、教育学部時代の木村研究室出身で国立歴史民俗博物館の箱﨑真隆さんによる「日本の年輪年代学の到達点」、国立歴史民俗博物館の佐野雅規さんによる「年輪の酸素同位体比にもとづく気候復元研究」、名古屋大学ISEEの三宅芙沙さんによる「年輪の炭素14にもとづく太陽活動復元研究」、木村勝彦先生による「マスタークロノロジー構築状況と展望」で、年輪から考古学、気候、宇宙まで幅広い分野の、学会のシンポジウムでもなかなか聴けないような最先端の研究が紹介されました。シンポジウムの後に懇親会が荒川沿いのイベント会場アマンダンアイルで開催されました。シンポジウムの参加者は152名(対面70名、オンライン82名)、懇親会参加者は48名、いずれも教育学部時代と共生システム理工学類時代の木村研究室出身学生、近隣の研究室や担当したクラスの学生、共同研究者、同僚の福島大学教員がそれぞれ4分の1ぐらいで、とても多様な人が集まりました。木村勝彦先生らしい、何とも型破りで賑やかな退職記念シンポジウム、懇親会となりました。





